白衣の天使とも呼ばれている看護師ですが、そもそも白衣はいつから着るようになったのでしょうか?看護師の歴史を紐解いていくと、ナイチンゲールの時代まで遡ることがわかりました。ナイチンゲールの逸話をきっかけに、日本でも看護師教育がスタートし、日中戦争の頃には白衣を着るのが一般的になっていたようですね。ワンピースタイプで白色の白衣が一般的でしたが、それは一昔前の話。今は色やデザイン、機能性に富んだものも多く、それぞれの特徴を活かした白衣を着る人が増えています。
看護師の歴史は中世ヨーロッパのカトリック教会の修道院からスタートしました。当初は看護師は不潔でだらしないというネガティブなイメージが強かったのですが、ナイチンゲールの活躍によってそのイメージが大きく覆されました。看護の際にナイチンゲールが白いエプロンを着けていたことから「白衣の天使」と呼ばれるようになりました。ナイチンゲールの逸話は日本にも伝わり、日中戦争の頃には白衣が全国的に広く普及するようになりました。
職種によって白衣の特徴は異なりますが、中でも時代とともに形や機能が大きく変化したのが看護師です。白衣が普及した当初はワンピースタイプにナースキャップが定番のスタイルでしたが、近年は動きやすさを重視したパンツスタイルが主流になっています。最近はさらにアクティブに動けるスクラブを導入する病院も増えてきていますね。また、白衣といえば白色が定番でしたが、補色残像や白衣性高血圧などを避けるために白色以外の白衣も導入されています。
白衣は機能性に優れているので動きやすく業務の邪魔にならない、という特徴がありますが、それだけではありませんよ。白衣を着ることによって仕事に対するスイッチが入ったり、看護師としてふさわしい行動を取るように意識したりするようになります。また、白衣を着ていることで一目で看護師だとわかるので、患者さんに安心感を与えることもできるんです。最近はスクラブが流行っていますが、それは洗濯がしやすくて使い勝手がいいから。自宅で簡単に洗濯が出来るのは魅力的ですよね。